カーペットのお手入れ

カーペットのメンテナンス(お手入れ)良くある質問をQ&A形式でまとめました。

Q:「カーペットは家庭で洗えますか?」

A:基本的にカーペットは洗えないとお考えいただいた方が良いでしょう。

(水洗いができるように特別な加工を施した製品以外は原則的に丸洗いできません。)

ただし、カーペットの種類(組成や織り方)によっては洗っても特に問題の無い製品もございます。

Q:「家庭で洗えるカーペットの種類、判別するには?」

A:ご家庭で洗えるかどうかを確認する方法として、先ず、1つ目に色落ちしないかどうかを確かめることが重要です。

そもそも、「洗えない」という理由として最も大きな要素は「色落ち」なのです。

色が落ちるかどうかを確かめるには水(お湯)を含ませたティッシュなどでカーペットの一部(なるべく濃い目の色糸の部分)を擦ってテストすれば分ります。

また、カーペットに組成表示がある場合、天然素材である毛(ウール)、絹(シルク)、綿(コットン)麻(ジュート)や天然由来の合成繊維であるレーヨン(ビスコース)などを主な組成としている製品の場合はまず「洗えない」とお考え頂いて間違いありません。
(衣料用等ではなくカーペット用に使用されている天然繊維のほとんどは染色堅牢度が弱く、色落ちし易いものです。特にこれらの天然素材を使用したカーペットはペルシャやトルコ、インド、パキスタン、アフガニスタン、中国などのオリエント地域で生産された手織りの絨毯であることが多く、このような地域で織られる手織りの絨毯は特に色落ちしやすいので、安易に水で洗うとまず間違いなく色が滲んでしまうので注意して下さい。)

組成がポリプロピレンやポリエステル、ナイロン、などの化学繊維の場合は概ね洗えます。
ただし、パイル組成だけで安易に判断することはできませんので注意が必要です。

また水では色落ちしなくても温度の高いお湯を使うと色が出る場合もあります。

ご家庭で洗えるかどうかを判断する2つ目のポイントは「サイズ」です。

大き過ぎては手に負えません。

玄関マットや3畳未満の小さいカーペットで折りたためるようなものであればご家庭で洗う(お風呂場等で手洗いするか全自動洗濯機の手洗いモードを使って)ことも不可能ではありません。

但し、水を含んだカーペットは(標準的な成人男性の力でも容易には持ち上げられないほど)重たくなります。洗って、濯いだ後には絞るなどしてある程度の脱水をして、干す必要があります。

相当な重労働になります。

腰を痛めないようにご注意下さい。

Q:洗剤や漂白剤等は使用してもよろしいでしょうか?

A:一般的な衣類用の洗剤はご使用可能です。漂白剤は(色柄物にも使えるタイプであっても)ご使用は避けてください。
衣類と違って濯ぎが十分にできないことが多く、洗剤の成分がかなり残留することがございます。できるだけ塩素系の漂白成分の配合されていない中性洗剤を最初から薄めてご使用下さい。

Q:カーペットを干す場所や干し方は?

A:玄関マットサイズなら物干し竿にでも掛けることができますが、ラグサイズになると重量オーバーで竿が持ち応えられません。
頑丈な塀などに掛けるか、駐車場等(若干傾斜地のほうが適しています)にスノコを並べてその上にカーペットを広げて、敷いた状態で干すしかありません。
できるだけ風通しがよく、直射日光は避けたいので屋根付の場所が必要です。

もう一つ、最後に、洗えるかどうかを判断する3つ目のポイントとして「縮み」です。
カーペットの組成はパイル部分のみを表示していますが、カーペット全体を構成する繊維には裏地や縁、カーペットの内部に使われている素材などの一部に縮み易い素材が使用されていたりすると、洗った後にその素材の収縮率の違いからシワや歪ができます。
特に裏地が麻や綿などの天然素材使用されていたり、縁が綿素材のテープロック仕上げになっている物は特にシワになりやすいので注意が必要です。(本体と周囲が同調して収縮すればシワにはなりませんが全体のサイズが縮んで小さくなります。)

Q:どうしても洗いたい。でも洗えるかどうかよく分らないし、重労働は避けたい場合はどうすればいいの?

A:専門のクリーニング店または当社へご相談頂くしかございません。

クリーニング&修理は当社でもお取次ぎいたします。

当社へメールで問い合わせ

なお、専門のクリーニング業者はタウンページやネットで検索いただけば見つかります。ご近所にある一般のクリーニング店でもカーペットや毛皮など特殊な製品のクリーニング工場と提携していて取次ぎサービスをしていることが多いので電話で確認してみると良いでしょう。

Q:「クリーニングの費用は?どの程度綺麗になるの?」

A:クリーニング店によって様々な価格設定になっており、業者によってクリーニングの仕様(泡状の洗剤で毛先だけを表面的に洗うのみの簡易なサービスであったり、完全に丸洗いするが全自動の機械で行うもの、手作業で洗いから染み抜き、傷等の補修などまで行うものなど)が色々あり、さらに、商品の種類とサイズによっても細かく価格設定がされていますので、クリーニングのお値段は一口には言えませんが、個々に現物を確認してから見積りを提示するのが普通です。

サービスの内容によって仕上がりの綺麗さも変わります。
安価で簡易的なクリーニングですと費用は数千円からございますが期待するほど綺麗にはなりません。

洗う前よりは多少はマシになったかな?といった程度です。

衣類等のように新品同様に綺麗にはならないと覚悟してください。

細かな染み抜きや修復まですれれば費用もそれなりに高額になりますがかなり綺麗に仕上がります。

最上級のサービス内容ですと明らかに美しくなりますが、20万円前後の費用がかかる場合もあります。

元々のお値段が100万円以上もする高額なペルシャ絨毯などの場合はこのくらいの費用をかけてもクリーニングする価値はあるかと思います。

ただし、完璧に新品同様の綺麗さにはならないことは念頭において頂来ますようお願い致します。

Q:「部分的に汚れたとき、自分でできる対処法は?」

A:飲み物や食べ物をこぼしてしまった、またはペットなどが糞やおしっこを・・・など、日常生活の中でよくあることですね。先ずは気付いたらできるだけ速やかに対処することが肝心です。

とりあえず、スプーン等を使って固形物は綺麗に除去してください。

水分はキッチン用のペーパータオルかティッシュなどで可能な限り吸い取って下さい。

ゴシゴシ擦らず、強く押すか叩くようにして吸い取って下さい。

後は固く絞った雑巾などを使って繰り返し叩いてください。

根気良く、何度も何度も丁寧に繰り返してください。

ゴシゴシ擦らないのがポイントです。

さらに、市販のカーペット用クリーナーや染み抜き剤を併用することである程度の汚れは落とせます。

カーペットとダニについて

Q:カーペットを敷くとダニが湧くのでは?

A:直感的なイメージから、カーペットがダニ発生の主な原因ではないかと思われがちですが、実際にはカーペットはダニの発生原因ではありません。

ダニは日本中のどこの家にも多かれ少なかれ必ず生息しています。

新築したばかりの住まいでも高層マンションの最上階であっても関係ありません。

いかに気密性が高い住宅とはいえ、1ミリ以下のダニは僅かな隙間からでも侵入でき、風に乗って窓から入ることもありますし、人が出入りする限り、靴や衣類、ペットに付着して外部からすぐに侵入してきます。

ダニは人間にとって快適な環境とおなじように適度な湿度や温度を好みます。ダニは人の毛やフケ、垢などが大好物です。

ダニの糞や死骸などには喘息の原因とも言われるアレルゲンが含まれている為、喘息の専門医などが中心となって当時ダニ発生の主原因として疑われていたカーペットを部屋に敷いてはいけないと提唱し、NHKも含めテレビなど各メディアがこぞってダニの主原因はカーペットであると決めつけて報道された時期がありました。

その後、カーペットを完全に排除した生活環境下でも喘息を発症する確率に差異は無く、特にカーペットの有無には無関係であることが証明され、当時、マスコミ各社はカーペット原因説が誤報であったことを認め、訂正する放送もされました。

お察しの通り、訂正記事などは目立たない小さなお詫び記事で済ませれてしまいますので、その後も引き続きカーペットはその直感的なイメージから濡れ衣を着せられ、「悪者」にされてしまったのです。

勿論、掃除をせず不衛生な環境下ではカーペットにもダニが生息します。

しかし住まいの中で最もダニが多く生息するのは実は布団、座布団、クッション、ぬいぐるみ、布張りソファー、畳などで、カーペットが一番ではありません。

ご家庭の環境によってカーペットにダニが多く見つかることもありますが、ペットがいる環境であったり、畳の上にカーペットを敷いていてしかも掃除をほとんどしていない状況だったり、という複合的な要素が重なった場合です。

そして、意外にもフローリングにも結構多く生息しています。一見、清潔に感じるフローリングですが実は目地(継ぎ目)の細かな隙間や窪みに潜んでいます。

また、フローリングの場合、細かな埃が部屋の中に舞い上がりやすい環境を作り出してしまうので、衛生面、健康面ではカーペットを敷いた部屋よりも劣悪な環境であると言えます。

掃除機をかけた瞬間に掃除機の排気で部屋中に細かな粉塵が舞い上がるので、目に見える大きなゴミは綺麗になるのですが、部屋の空気は最悪状態です。

ダニやダニの糞など様々な目に見えない有害物質を吸い込む危険がありますので、むしろカーペット敷くことで、埃やハウスダストを吸着して舞い上がり難い環境をつくることをおすすめします。

勿論、カーペットにも生息しますが、専門の調査機関によれば掃除さえきちんとしていれば問題の無い程度であることが判明しています。

どうしても心配であれば、防ダニ効果のあるシートなどが市販(主にホームセンターなどで買えます)されていますのでをカーペットの下に敷くと良いでしょう。

但し、このような防虫、防ダニ効果は一時的なもので持続効果は期待できず、しかも退避効果があるだけで、殺虫作用は無く、完全駆除はできません、家のどこか他の場所へ移動するだけです。

そもそも、基本的に家の中で見つかるダニはチリダニと呼ばれる種類のものですが、アレルギーやアトピー性皮膚炎の原因となるものの、草むらなどに生息するマダニなどとは違い、噛んだり刺したり血を吸ったりすることはありません。

アレルゲンのをできるだけ吸い込まないようにさえすればよいのですから、空中に舞い上がらない環境を作ることが重要なポイントです。