PERSIAN CARPET


ペルシア絨毯(ペルシャ絨毯)とは

ペルシア絨毯(ペルシャ絨毯)は現在のイランで織られる手織りの絨毯のことで、世界で最も古い歴史と伝統を誇り、敷物としての実用品でありながら、その領域を遥かに凌駕し、まさに美術品の域にまで達したいわゆる伝統工芸品であり、絨毯の最高峰といわれるものです。
ペルシャ絨毯はイラン産の絨毯を指しますが、まれにイランとその周辺のオリエント地域で同様の技法で織られる絨毯を包括して総称する場合もあるようです。しかし、手織り絨毯の発祥とその文化の歴史を考えれば全ての敷物はペルシャを源流としていると言えるので、「ペルシャ絨毯」の定義を広い範囲に拡大解釈すると区分があいまいになって全ての国で織られる絨毯がペルシャ絨毯と言えることになってしまいます。
やはりペルシャ絨毯はイラン製という「原産国」の単位を以って区分定義するのが適切であると言えるでしょう。
国の呼び名としての「ペルシア」とは、主に西欧が呼びならわした、現在のイランに対する別称です。イランとペルシア(ペルシャ)は、日本とジャパンの関係に少し似ています。「日本」は外国からはジャパンと呼ばれますがわが国では「にっぽん」または「にほん」とよびます。
つまりペルシア(ペルシャ)は、他称の国名で、昔パールサと呼ばれていたこの地域を、ギリシア人がペルシス、ローマ人がペルシアと呼んだことに由来しています。一方、イランとは、自称で、アーリア人の地(国)といった意味をもち、国名としては1935年にペルシア(ペルシャ)からイランに称号変更しています。したがって、ペルシア(ペルシャ)とイランはほぼ同義で、ペルシア絨毯(ペルシャ絨毯)とは、イランでつくられた絨毯のことを指しています。ただし、イランで生産される絨毯、敷物を総称するものではありません。
あくまでも、古代よりペルシャの伝統的な文化に根ざして織り継がれている「手織り」の絨毯のことを示すものであって、機械などで織られた絨毯はペルシャ絨毯とは呼びません。
そもそも機械織りの絨毯とはイギリス産業革命以降、西洋に於いてイラン(ペルシア)の伝統文化である手織り絨毯の図柄などを真似て自動織機による量産化がなされたものです。近年ではイランでもベルギーなど機械織り絨毯産業の盛んな国からその機械を輸入し、大量に生産されるようになっています。
しかし、このような機械織り絨毯はたとえイラン製であってもペルシャ絨毯とは呼びません。
ペルシア絨毯は、その洗練された意匠や卓抜した技術から、絨毯の最高峰として、欧米はもとより全世界的にも高く評価されています。また、その奥深い文化性から、ペルシア(ペルシャ)は絨毯のふるさととして万人の認めるところとなっているようです。
ペルシャ

ペルシャ絨毯の歴史

絨毯発祥の地とも言われるペルシャ(現在のイランイスラム共和国)。
絨毯の起源はいまだ謎のままでが、ただ明らかなのは、現在の手織り絨毯と同様の技法が確立されたのがアケメネス朝ペルシャ(BC525年にエジプトを征服、西アジア一帯を統一。)の時代に遡ると言うことだけ。特に16〜18世紀初頭の頃はペルシャ文化の黄金期と言われ、すぐれた宮廷職人達により染め、織り、意匠などの考案がなされ、その当時の技術が現在まで脈々と受け継がれています。

垂直織機  水平織機


ペルシャ絨毯の産地

昔からイランにおける絨毯の生産はほぼ国土全域にわたって行われており、主な産地だけでも軽く50以上の産地名が挙げられます。ペルシャ絨毯はその産地によってさまざまな特長、特質があり、ある程度の品質も想像できるため、産地名は、絨毯取引のバロメーターとしての役割も果たしてきました。ペルシア絨毯の商品としての取引名としては、この都市名や町村名、また地域名などで呼ぶ産地の名称、そして集積地・取引地の名称、民族・部族の名称、織られた工房の名称などがあります。

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